散歩道<1679>
経済気象台(141)・地球温暖化防止へ向けて
3月も後半に入り、そろそろサクラの開花の便りが届き始めたが、この冬、東京ではわずか5分ほど雪が降っただけである。地球の温暖化は確実に進んでいるようだ。先日、EUにおいて地球温暖化対策の行動計画が採択された。EU27カ国による温室効果ガスの排出量を2020年までに1990年比で少なくとも20%削減し、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーの割合を現状の6.5%程度から20%に増加させる計画となっている。日本でも、電力会社における新エネルギーの利用目標値を引き上げ、これまでに決っていた10年度の122億`ワット時から、14年度には160億`ワット時まで積み増す方向だ。温暖化防止に熱心でなかった米国でも、カリフルニア州が50年までに温室効果ガスの排出量を1990年比80%以上削減することを提案。ブッシュ大統領も今年の一般教書演説で「10年後のガソリン消費を今の予想消費量から20%削減する」と述べた。ポスト京都議定書をにらみ、各国で積極的な目標の設定や、実現に向けた取り組みが加速してきている。こうした動きが、太陽電池や風力発電、バイオマスエネルギなどのクリーンエネルギーの開発促進につながるなら喜ばしいことである。だが今後、具体的な削減計画の策定に移る際には、各国のエゴや思惑から、足の引っ張り合いや規制による普及の阻害などが懸念される。97年に採択された京都議定書から米国が01年に離脱したことは記憶に新しい。温暖化による影響は国境に関係なく、全世界的なものである。せめてこの問題くらいは、国や地域のエゴを捨てて、地球のために国境を超えた協力体制をとることができないものであろうか?野心的な目標は大いに結構だが、もはや、どう実現していくかが重要である。
'07.3.21.朝日新聞
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備考:今アメリカの兵役にある、被害を受けたミシシッピ州の人を帰還させようという動きもあるらしい。
備考:散歩道<640>備考B.阪神・淡路大震災・これからは人災
備考:08.2.12.NHK.英国では市内に入る乗用車は1率に日本円・5000円取るらしい。