散歩道<1668>
異見新言・言論の行方(1)・匿名「世論」が動かす社会 (1)〜(3)続く
自慢じゃないが、私は目が悪い。近くのものしかよく見えない。近視というやつだ。
本の読み書きが仕事なので職業病見たいなものだが、最近少し違った意味で、「近眼」が気になっている。
きっかけは本の書評の関係で、人と話していた時だった。「本のこと、わるくいうとネットでたたかれるんだよなあ」といわれたのだ。
正直、びっくりした。だれが本を書き、それを評すれば、著者や出版社に嫌われるのは分かっている。でも、本気で書いたものには本気で良い悪いを言うしかない。それが本当の意味で敬意を払うことだと思う。
大げさに言えば、一対一の真剣勝負。だから、実名で書かれたものには実名で評する。こちらが実名ならば、書評の批評にせよ、名前を匿(かく)して言われたことには応答しない。それが常識だと考えていたのだが、どうもそうではないらしい。
'07.4.14.朝日新聞・東京大学准教授・佐藤 俊樹氏
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