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日本は経済格差社会か(1) (1)~(3)へ続く
拡大の主要因は高齢化そろえたい人生の起点
「所得格差の拡大は見かけに過ぎない」との内閣府の見解を受けて、小泉首相は「格差は言われている程ではない」と述べているが、実態はどうか。総務省の全国消費者実態調査をもとに、所得格差の分布を示すジニ計数を世帯主の年齢階級別で比べると、79年以降の20年間で余り代わっていない。つまり、同じ年齢に達した時の格差は、前の世代と変わっていないことになる。だが、日本全体のジニ計数を見ると、世帯ベースで見た課税前の所得の格差は80年を底に拡大傾向にある。この理由は高齢化で世帯主の年齢階級が上がっていることでほぼ説明できる。最も人口の多い年齢階級は84年は30才代後半、04年は50歳代後半に移った。日本は30歳代まではあまり所得格差がなく、年をとるにつれて格差が表れる社会構造だ。どの国にもこうした傾向はあるが、日本はその度合いが大きい。そこへ高齢化の進行が加わったため、他の国に比べて早い速度で全体の格差が拡大している。格差が拡大したように見えるのは、こうした人口の高齢化によるものといえ、この点で内閣府の見解は正しい。
'06.2.10. 朝日新聞 大阪大学教授・大竹文雄様
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