散歩道<1660>

                    アジアフェローから・中国の体制変革(1)・日本の側面支援カギに                  (1)〜(4)続く

 温家宝・中国首相は安倍首相の昨年10月の中国訪問を「氷を砕くたび」と表現した。まだお互いに疑心暗鬼だが、確かに氷は溶け出した。今回の訪日は、関係を前に進めた点で成功であったと評価できよう。温首相の訪日の目玉は国会での演説であった。圧巻は「国交正常化以来、日本政府と日本の指導者たちは何回も歴史問題について態度を表明し、侵略を公に認め、そして被害者に対して深い反省とお詫びを表明しました。中国政府と人民はこれを積極的に評価しています」と語った部分だ。近年日本側に「何回謝罪すればいいのか」との不満が広まっていた。今後も実際の行動が重要だと中国側はクギを指しているが、今回の表現で、日本の歴史問題への対応が基本的に正しかったことを中国側が公式に認めたことになる。
 

'07.4.21.朝日新聞・慶応大学教授・国分良成氏

関連記事:散歩道<423>日中両国眼鏡をはずして、<471>反日デモ何を汲み取る(1)〜(2)、<509>近隣外交・地域主義(1)〜(8)、<529>大人の日中とは、<検索>中国・近隣外交