散歩道<1647>

                           地球温暖化(2)地球が加熱する                           (1)〜(4)続く

温暖化被害の格差鮮明

 国際NGOも「温暖化は最貧国に暗い未来をもたらす」などと途上国への援助を呼びかけるキャンペーンを始めた。一方、報告書は気温の上昇幅しだいで影響の現れ方が違ってくることをはっきりとうたい、温室効果ガスの排出削減によって影響の出方を提言させたり、遅らせたりすることが出来るとも指摘している。削減だけでなく、温暖化に備えた対策にも力を入れなければならないというメッセージだ。報告書をつくる作業に参加した国立環境研究所の西岡秀三前理事は「予想以上の速度で温暖化の影響が出ている。次期枠組み交渉ではどの国が削減義務を負うべきかという入り口論争をしている余裕はない」と話す。人類は今後、何度までの温暖化を受け入れることが出来るのか。報告書は、それが2〜3度だという目安を打ち出した。1〜3度までの上昇であれば利益と損失は混在するが、2〜3度以上になると利益は減り、損失が増える可能性がかなり高いという。第1作業部会は、今世紀末に地表の平均気温は1.8度〜4度上昇すると予測している。世界はどの程度、温室ガスの排出削減を進めるべきなのか。報告書は、国際社会に強く決断を迫る内容となった。

'07.4.7.朝日新聞

備考:'06.11.21.朝日新聞・CO2削減途上国も急務・温暖化防止カギ握るアジア(上)
備考:'07.3.19.朝日新聞・温暖化の牙暮らし侵食・沈む島国ツバル