散歩道<1635>

                              大エルミタージュ美術館展

 '07.4.10.今まさに桜の満開の季節、ウイークデーに関わらず多くの見物客で賑わっていた。年齢、男女年齢も、ばらばらでこの美術展に関心が高いことが分かる、みなが興味ある絵の前には、2〜3重の列になっていた。今日はすぐイヤーホーンを借りた。展示された絵画全体から受ける重厚さや、歴史の重さのようなものを感じる。今回関心を持ったのは、当時の大都市(イギリス、パリ、ウイーン、東京)の人口*1や、災害、病気の発生や絵が描かれた背景やそこで話された言葉等である。ポール・ゴギャンの”人間はどこへ行くのという”言葉、ヤーコブ・ファン・ライスダールの”木には希望あがる、切られてもまた新芽が吹き、若枝は絶えることはない、地におろしたその根が老い、幹が朽ちて、塵に変えろうとも水気に合えば、また芽を吹き、苗木のようにまた枝を張る、だが、人間は死んで横たわる、息絶えれば人はどこへ行くのだろう”。ピカソの100年前に描かれた農夫の妻(全身図)の逞しさ、”聖パウロの説教の場面がある廃墟・ジョバーニ・パオロ・パンニーニ”は18世紀当時、古代に対する関心の波がローマへと、考古学者、芸術家、美術愛好家、裕福な旅行者が押し寄せたと報告されている、背景に神殿や遺跡が、古くて新しい世の中の流れをそこに感じて楽しい気持ちになる。「神は自然を作り、人間は都市を作った」という言葉、都市の出現とともにその近代的な建物や町に憧れ、人々との交流や遊びを通じて都会を実感し、新しい世界を感じるようになったのだろう。”エルベ川から見たピルナの風景”、”ゼーガッセから見たドレスデンの旧市場”、や”セーヌ川”等は今そこに建っているもののように見える。また、エドモン・ジュルジュ・グラシァンの”エトワール広場から見たシャンゼリゼ*2風景の明るさ”は、今の液晶テレビの明るさで表現されているように見え、ガラスの上に描かれたよう絵のように見える。光の操作か130年前に描かれた絵とはとても思えなかった。

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