散歩道<1599>
ディベート経済・グロバル化と格差の関係は(3) (1)〜(6)続く
経済発展し、貧困は減る 伝統くずれ、社会が混乱 金融技術で、問題解決を
伝統くずれ、社会が混乱
グローバル化による社会的なコストも大きい。環境破壊や公害は、規制の緩い途上国に輸出される傾向がある。またグローバル化は、地域に存在した伝統社会を壊し、世界経済に組み込むことなので、うまく適合できなかった人々は、生活を破壊される。問題は2つに分けられる。一つは主に途上国の伝統社会がグローバル化に適合できず、内戦などの社会崩壊や独裁体制への変質を引き起こすケースである。これらの弊害はグローバル化、経済に対応しようとした政府の政策が失敗したために生じる。例えば、政府が大規模な産業開発を強行して地域の伝統社会が崩壊されると流民や都市スラムが拡大する。エチオピアで80年代に起きた大飢饉は、遊牧民から土地を取り上げて工業化を進めようとした政策の失敗が原因だといわれている。
'07.3.26.朝日新聞・本社客員論説委員・小林慶一郎氏
関連記事:散歩道<567>アスベスト・責任の取り方はあるのか?、<1187>小泉改革で経済どう変わったか(1)〜(3)、<1251>デイベート経済・「脱デフレ」と残る課題(1)〜(3)、<1463>ディベート経済・今後の経済・国家の役割は?(1)〜(4)