散歩道<1526>
講演会・舟木本・「洛中・洛外図」に見る400年前の京都(1) (1)〜(2)続く
その絵師は何を見つめ、何を描きとめたか
'07.2.20.講演会・洛中・洛外図を聞く、この講演で一番の印象はこの絵が描かれた当時(1615年頃)の京都の賑わいと、生き生きした人々の生活である。この屏風には、京都の町が東山部、東山地区、北山地区、西山地区と当時の京都全体をこの屏風に描かれていることである。描かれている人物は2728人だそうだ、人物は1人約1.5〜2cmの大きさで、老・若・男・女、また公家、武士、僧侶、町人、農民一人一人が個性豊かに顔の表情まで詳細に描かれている。今は残っていないが屏風の東部には赤い高い建物の方広寺(ほうこう)(豊臣秀吉が、奈良の大仏と同じぐらい大きさの仏像を作ったといわれるこのお寺におさめた)。そのお披露目に参加した民衆たち、酒を飲む人、酔いつぶれている人、また東山地区では清水寺の桜を楽しみながら、歌い、踊りして楽しんでいる人たち、女性を口説いている僧侶。京都の三大祭りである、葵祭に牛車でこられた公家の一行、神輿を先導する若者、御輿を担ぐ若者たちの息づかいが聞こえてくるような激しさと熱気、その行列を見守る人たち。当時の遊び場である、歌舞伎座と人形浄瑠璃に集まる多くのファンたち、今と同じで人が集まれば、屋台を開き、お惣菜や串刺しものを売る店、人の興味を引くための音楽グループ(三味線や、尺八、横笛、太鼓等)口で吹いている人、鼻で吹いている人など、商人の店(呉服屋、旅屋、漆器屋、茶屋、床屋、扇屋、絵屋、軸物屋、本屋、両替屋など)そこに飾られている多くの広告看板、中には子供と夫婦ずれで扇子で蝶を追っている人が描かれている。
講演会・講演会・舟木本・「洛中・洛外図」に見る400年前の京都・国際日本文化センター・教授・早川聞多氏
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備考:京都河原町界隈には、多くの見世物小屋が10カ所ばかりあったようだ、何回もの火災によりその数は減り江戸の末期には1〜2ヵ所になったそうだ。河原町の立て看板に今も記載有り。2007年11月30日
備考:散歩道<2462>暮らしの伝統とまちづくり2008年8月6日