散歩道<1443>
ウエッブが変える・ミクシィ(3) (1)〜(3)続く
「クイズ番組でカンニングした」「飲んだ後、運転して帰ってきた」・・・・。気軽に書いた身辺雑記や雑談の中に、社会的な問題行動が発見され、別の会員が騒ぐ。本人が登録した公開情報を閲覧すれば、学校や勤務先も簡単に解かる。そちらにも鉾先が向かう。学生の飲酒運転を指摘された大学は、「指導が不十分だった」とお詫びを公表した。1900万人の会員がいる韓国のサイワールドは、登録時に実名と全国民に割り当てられた住民登録番号を入力する。それでも偽造した番号を使って登録、政治家のページに悪口を書き込むなど、トラブルは続いた。昨年末、日本に進出したサイワールド・ジャパンの李東ヒヨン最高責任者は韓国では自己防衛の手段をとる会員が多いと説明する。「現実世界で直接知っている友人や家族だけが情報を見られるように設定する。今では会員の共通認識だ」。ミクシィは国内最大のSNSに成長。9月に株式を上場した。その前後から、個人のプライバシーにかかわる情報を書き込むなど、実名を隠して場を荒らす者が急増。ミクシィは強制退会させる処置をとったが、「無関係なのに退会させられた」と主張する会員もいて議論を呼んでいる。ミクシィは、名前の公開範囲をこまかく設定できるようにシステムを変更し、実名登録のリスクにも触れはじめた。招待制は「絶対的な安全性の柱ではない」(小割管理部長)と立場を微妙に変える。利用者が増えるにつれて、ネットの向こうの「安心空間」が揺らぐ。
'06.11.19.朝日新聞
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