散歩道<1436>
ウエッブが変える・アマゾン・G・メール(2) (1)〜(3)続く
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何を買ったかと、という履歴欄はアマゾンに蓄積されていく。顧客によっておすすめが違い、「潜在的に買いたい物を届けられる」とアマゾンの担当者は。米国の本社は「個人情報保護は最重要項目」と位置ずけるが、その中身は明らかでない。アマゾンで2年間、仕入れを担当した出版コンサルタントの土井さんによると、顧客の年齢、職業といった属性は重視されていないという。「何を買えば次ぎは何を買うかという統計的な法則だけを分析している」。03年末、話題になった英単語集「萌える英単語もえたん」が増刷された際、土井さんは、半分を買占め、売り切りに成功した。「利用者の傾向から売れると確信した」購買履歴の分析は、機械的ゆえに「個人情報が悪用される心配はない」と土井英司さん。それでも、品切れを理由に注文を取り消されたことのある岡山市の会社員は「苦情ごとに担当者が代る。私の情報は一体何人にたらい廻しされたのか」と不信感をもつ。アマゾンの「おすすめ」は、過去の購買履歴から選ばれる類似分野の商品が多い。「未知の本と出会う本当の喜びが失われるのでは」。土井さんも限界を感じている。ネットの向こうにごく少数の「一人勝ち」企業が出現している。いつのまにか、膨大なデータ−を蓄え、そこからしか購買や行動を選択できなくなった個人は画一化していく・・・・。ジャーナリストの森健さんは新著「グーグル・アマゾン化する社会」で指摘した。
'06.11.26.朝日新聞
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