散歩道<1424>
保守とは何か・個人を吸収する共同体(4) (1)〜(5)続く
増税への姿勢試金石に
○小泉前首相はムラ型の保守主義を壊しました。
70年代以降、低成長時代に入り、保守主義と自由主義の結合を可能にしていた経済成長の果実がなくなり生産部門を通じた再配分に既得権という形でゆがみが生じた。小泉さんがでてきて、そrを壊したのは必然の流れだ。保守主義から自由主義への進化ともいえる。実は、かって小沢一郎氏が投手を勤めた自由党の主張がそうだった。●安倍首相の「開かれた保守主義」をどうみますか。市場ではバラバラになった個人がつながりを回復していく必要がある。そのお場合、単に保守主義 に回帰するのか、独立した個人をベースに新らしいコミュニテーをつくるのか、がある。後者の奉公が日本社キアには必要だと私は考えるが、安倍さんの志向は保守回帰。個人の自立が弱く、ムラ社会的な個人が国家に連なると、「開かれた」と言いつつ排他的になる可能性がある。
○再チャレンジや成長路線も掲げています。
機会の平等は「小さな政府では実現しない。社会保障による再配分と教育の機会均等があって実現するが、保守主義と 自由主義 の組み合わせから出てこない政策だ。成長を否定はしないが、低成長を前提に考えていかないと、問題の先送りになる。800兆円を超える借金を抱え、少子高齢化で社会保障費は膨らんでいく。従来の成長路線に寄りかかって赤字解消にきたいするのでは、結果として将来世代にツケをまわすだけになる。再チャレンジどころか、チャレンジそのものが出来なくなる。所得格差だけでなく、土地などの資産格差も固定化していく。こうした現状を安倍さんがどれだけ認識しているのか、疑問だ。
'06.11.23.朝日新聞・千葉大教授・広井良典さん
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