散歩道<1413>
経済気象台(100)・アニマル柄調査
阪神圏に比べて、東京でヒョウはどのくらい生息しているか。民間の研究所が、東京と阪神圏の鉄道の駅の出口でヒョウ柄で代表されるアニマルファッション調査を行なった。その結果、阪神圏、東京とほぼ4%の人がアニマルファッションを着ていた。アニマル柄といえば、阪神圏に多いと思いがちだが、調査の結果では、東京と阪神圏では殆ど差がなかった。アニマルファッション以外でも、東京と阪神圏に住む人たちの意識や行動が接近してきている、と同研究所では発表している。日本の多くの都市がミニ東京化していることを考えれば、阪神圏に住む人たちの意識や行動が東京に近づくのは理解できる。しかし、逆に、東京の人の意識や行動も阪神圏に近づいている。「お中元は毎年欠かさず贈っている」や「お中元やお歳暮でも贈答品は人によって変えている」と言う人が阪神圏減り、東京とほぼ同じになった。一方、「信じるもの」としてお金をあげる人が東京で増え、阪神圏とほぼ同じになった。また、「仕事よりも家庭生活を第一に考える方だ」という人も、阪神圏で減って東京で増え、ほぼ並んだ。東京の街のなかの現象を捉えてみると、東京の一部のコンビニエンス・ストアでは、阪神圏で節分の時に食べていた巻き寿司の販売を始めた。関西風の透明なつゆのうどんも東京でも口にする機会が多くなった。東京の街の看板も、若者のファッションも、大阪の街のように原色を使った派手なものが多くなった、という声も聞く。不況が続くなか、東京の生活者は、気取りを捨て、実質を求め始めた。また、仕事優先の生き方にも冷め、家庭に関心が向かうようになった。本音でいき、人生を楽しんだ方が得だ、と考えるように変化した東京の生活者は、若者を中心に大阪的な価値を受け入れ、消費にも新しい流れを作っている、と言える。
'05.6.30.朝日新聞
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