散歩道<1326>

                  時流自論・対東南アジア戦略の立案(1)            (1)〜(3)続く    

 8月末に10日間ほどかけてベトナム 、マレーシアを回った。ハノイから車で3時間ほどのハイフォン港という物流拠点を見て、その後ホーチミン市へ移動、そこからクアラルンプールに向かった。ベトナムの一人あたり国民所得は約640jで、中国の3分の1、タイの5分の1程度だが、今後5年間で1千jを越える所得の達成を目指し、ものすごい勢いで成長へのエンジンをかけている。昨年あたりから外国企業の投資も増え、中国やタイにあった工場を移転するケースも出始めている。キャノン、ホンダ、ヤマハなど日本メーカーの進出も目立ち、90年半ばに続いて「第2次投資ブーム」とでも呼ぶべき状態が生まれている。その結果、現地では、部品産業の広がりから人材不足も顕在化している。日本とベトナムの両国政府は互いを「戦略的パートナー」と位置づけ、より強い経済連携を目指している。日本からベトナムへの途上国援助(ODA)は、今年1千億円を超える見込みで、最大の援助国となっている。援助の中身も、橋や道路など個別の案件を中心とする従来型から、環境対策や産業政策など相手国の政策に立案段階から参加する制作対話型への転換が進んでいる。

'06.10.23,京都大学工学研究科客員教授・竹内佐和子様


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