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幸せ大国をめざして・未来を選ぶ(1)・GDP (1)〜(2)続く
成長の影に負の要素
私たちは経済成長こそが豊かさの原点だと考えてきた。バルブ崩壊後、貧富の差が拡大することになった。本当の豊かさとは何か、ゆとりをもって安心して暮らせる「幸せ大国とは」はどこにあるのか・子供の安全を得るために・・・・新しいビジネスが起こっている。(端末付子供の居場所を知らせるランドセル)企業も合理化で業績は回復してきたが、人員削減で従業員の負担は増えるばかり。ストレスを抱えた社員が増えている。(雇用の不安の高まりを実感している)、(10人中8人が自分も犯罪の被害に遭うのではないかと考えている)。生活保護世帯100万、ニート885万、中高年など3万人以上毎年自殺、飽食を超えてダイエットにお金をかける人が増え、薄型テレビなど最新のデジタル家電があふれかえる。物質はかってないほど豊かになった。一方人々は疲弊し、さまざまな不安が社会をおおつている国内生産500兆円超、世界第2位の経済大国のもうひとつの表情である。国連開発計画がGDPや平均寿命、教育水準などをもとに判断する「人間の豊かさ」指数では昨夏時点で9位、電通総研など各国の研究機関の「世界価値観調査」(00年)では「自分で幸せと思う人」の比率29位。GDPは国内の経済活動で生み出されたモノや、サービスの付加価値の合計だ。経済規模を示す代表的な国際指標だが、「社会全体の幸福感や達成度測るモノサシにはなりえない」(佐和経済研究所長)*3という。青森、岩手の県境。国内最大級の産廃不法投棄現場で、約87万立法メートルの廃棄物の撤去作業が進む。費用は660億円に上るが見込みだが、GNPという物差しでみれば、これも成長貢献材料となってしまう。心身を病む人が増えると膨らむ医療費も、凶悪犯から見を守る出費・・・・・。これらもGDPではプラスに勘定される。こうした「負の要素」に伴うコストを引けば、GDPの指標はどうなるか。GPI(真の進歩指標)で試算したところ、バブル経済前の80年代半ばから00年一人当たりのGDPは約1.5倍なったが、GPIはほぼ横ばいだった(中野滋賀大助教授)。マイナス要素としては過重労働による自由な時間の喪失やストレスなどが大きかった。「成長と引き換えに失われるものも多い。こちらのほうが暮らしの実感により近いのではないか」という。欧米、10数カ国でNGOがこの同種の試算をしており、いずれも各国が一定の成熟段階に達した70〜80年代以降、GDPの成長とGPIの減速の落差が目立っている。「GDPが成長すれば豊かさは高まるわけではなく、先進国には時代遅れの統計」(高橋立命館大教授)である。「それなのに成長自体が目標となり、ついていけない人間の不安と無力感が蔓延する社会が形成されつつある」。ブータンの実験、「国民総幸福量GNH」(「経済的豊かさ」、「環境保護」、「伝統文化の維持」。「良い統治」などを重視)している。「道路が通れば便利になるが自然が破壊され、外国の情報や人が流入して伝統文化が侵食される。そのプラス、マイナスを判断して建設の是非を決めている」(ナド環境委員会委員)と。かって外貨獲得のため国土の半分以下に減った森林面積はこの指標で7割まで回復した。「環境や文化、家族、地域共同体のきずなまで犠牲にするような経済成長は人間を幸福にしない」(ジグミ内務相)。ある村の学校給食には今までは中央の役人が各省と調整して予算を決め、地方に下ろしていたが。「下からの決定方式に代えた」。人々の幸福感は増えたと思う。ペットボトルの需要はGDPを高めるが、川や泉の水が飲めるのとどちらが幸福か。塾通いの子供と自然の中で遊ぶ子供たちの表情を見比べれば、どちらの社会が幸福度が高いかは明らかだ」(ブータン研究センターカルマ所長)、今年から日本と共同でGNHの指標に取り組む。「物質的な豊かさと精神的なゆたかさを両立させたアジア発の新しい世界基準を作りたい」。 .05.4.3.朝日新聞
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備考:幸せ大国をめざして<1240>(1)〜(2)、<1433>(3)、<2946>(4)〜(5)、<2977>(6)、<3048>(7)〜(8)、<4991>(9)、<5047>(10)、<5113>(11)、<5135>(12)、<5152>(13)、<5167>(14).<550>(15)、<551>(16)、<552>(17)、