散歩道<1236>
経済気象台(64)・マインドを変えよう
景気拡大は02年2月から続き、バブル景気を抜き、いざなぎ景気に並ぶ勢いだ。投資収益を主とする所得収益黒字は貿易黒字を上回った。いずれも日本経済にとって一紀元を画するデータだ。だが、まってくれ。実質GDPは、04年の踊り場では、横ばい、ないし減少だった。2・4半期続けて減少すれば景気後退、というアメリカの基準では、軽い景気後退だったのではないか。それに、記録達成では、ああそうですか、で終わり。踊り場を抜けた05年から新しい成長が始まった、と考えた方が明日に生きるマインドが生まれるのではないか。05年は、デフレスパイラルの恐れが消え、不良債権処理がおわり、企業収益が高まり、鉱工業生産がバブル後最高となった。いづれもマインド一新にふさわしい要因だ。株価が05年に急上昇したのも、これら要因から、日本経済の長い病気が終ったと見て、外国人投資家が買い越したからだった。日本人投資家は、外国人の後を追うだけで、いまは株価が急落しているが、もっと自立して、マインドを前面に変えてはどうか?そして、所得収支黒字が貿易黒字を上回る時代。ものつくりよりカネ貸しになる、ということだが、そのマインドの準備はどうか?。国民は、小泉首相の下、すっかり内向きのマインドになった。だが、新らしい成長の原動力は中国向けを主とする輸出であり、対GDP比は15%に増えた。輸入も同14%に増えた。その上に、世界にカネを貸して生きようというのだ。心を世界に開かねば日本はやっていけない、とマインドを変えるべきだ。内向きから、新しい成長の時代にふさわしく、自立し、世界に開かれたマインドへの切り替え。これこそポスト小泉の政治家の最大の課題ではないか。