散歩道<1223>
三者三論・中心市街地再生のカギは・コンパクトな都市を造ろう(2) (1)〜(3)続く
地方の商店街が衰退している。大型店の郊外進出規制などの対策が始まるが、街は活性化するか
青森市は、県庁所在地で唯一、国の特別豪雪地帯に指定されている。人口31万人面積は東京23区より一回り広く、市道の延長は1300`にもなる。雪が降っても通勤通学できるように、夜通しで除雪して生活を維持しているが、毎年20億円〜30億円かかる。このまま郊外型が進めば、こうしたコストはどんどん膨らんでいく。拡散型の都市では、持続できなくなる危機感があった。そして考えついたのが、無秩序な市街地拡大に歯止めをかけ、街の顔として中心市街地を元気にする「コンパクトシテー」だった。都市計画で市内を3つに区分し、郊外は住宅や大型商業施設などの開発を規制し、自然環境、営農環境を保つようにした。中心市街地では、歩道に海水や地下の熱利用による融雪機能を整備し、雪を気にせず歩けるようにした。賑わいを取り戻す核となったのは、01年に完成した青森駅近くの再開発ビルだ。キーテナントに成るはずの百貨店が撤退した為,市が5〜9階を買い上げ、市民図書館を入居させるなど約130億円の市費を投入した。地下は生鮮市場、1〜4階は若者向けの専門店で、一帯の通行量は休日で1.5倍に増えた。
'06.8.18.朝日新聞・青森市長・佐々木誠造氏
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備考:'80から5年間青森に住んでいたので市長さんの話がよく解かります。当時('81)でも市の年間除雪費だけで、18億円かかったと記憶している。
