散歩道<1219>
三者三論・中心市街地再生のカギは
所有者意識より公共性を(1) (1)〜(3)続く
地方の商店街が衰退している。大型店の郊外進出規制などの対策が始まるが、街は活性化するか
わが国で市街化地が空洞化したのは、まちづくりを進める上での法規制の弱さに加えて、土地所有者の権利意識の強さに大きな原因がある。開発への規制は緩やかで、市街地であっても建蔽率や容積率などの制限内であれば、好みの色や形状の建物を自由に建てられる。資産として空き地のまま持ち続けることも許され、多くの地方都市では虫食い状態の魅力なき市街地の外に、商業施設や住宅がバラバラに立ち並んだ郊外が広がってしまっている。地域の住民や自冶体が危機感を抱いても、用途地域制を基本とする法規制だけでは、簡単には開発を止められない。一部の自冶体は独自の条例や所有者との話し合いを通じ、良好な街を維持する努力を続けているが、自らが郊外の新庁舎に移転して中心部の空洞化に手を貸している自冶体や、店を閉めて商店街全体の雰囲気を壊しながら、新たな商売をしようとする人に貸すことを断り続けるような商店主も目立つ。