散歩道<1217>

                   三者三論・中心市街地再生のカギは
                        消費者をご意見番に(2)
        (1)〜(3)続く
              地方の商店街が衰退している。大型店の郊外進出規制などの対策が始まるが、街は活性化するか

 一方、消費者は地域の市民であり、地域は消費者の行動で形成される。消費者が中心市街地づくりに貢献できる仕掛けがあれば、活性化につながるのではないか。私は山口市から委託され、98年から02年まで「山口まちづくり達人塾」を支援した。街の魅力を歩いて再発見し、まちづくりのアイデアを企画書にまとめる。それをできる事から事業化していくというノウハウを、Uターンした社会人、主婦、学生らに伝授した。その中から、まちづくりのグループが生まれ、空き店舗に子育てサロンの非営利組織(NPO)が誕生したこともあった。子供を遊ばせながら、主婦同士が語り合い悩みがほぐれ、帰りには商店街で野菜を買う光景も見られた。コミュニュニティーや助け合いが「場」には、足を運びやすくなるものだ。「もんじゃ」で有名な東京都中央区の月島や新富の商店街で、主婦や大学生らを「商店街辛口アドバイサー」に任命し、商店に意見と改善策を直言する企画も、今年から手がけている。「メニューを解かりやすく」「花を置いたら」という提案に、応じる店もあり、活気が出てきた。

'06.8.18.朝日新聞・日本総研上席研究員・金子和夫氏

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