散歩道<1216>
三者三論・中心市街地再生のカギは・
消費者をご意見番に(1) (1)〜(3)続く
地方の商店街が衰退している。大型店の郊外進出規制などの対策が始まるが、街は活性化するか
「まちづくり3法」が改正され、中心市街地の活性化が図られようとしている。だが、復活のカギを握るのは、商業者、商工会議所、自治体など従来の「主役」が、消費者のニーズを真に理解して、消費者との連携を強められるかどうかではないだろうか。従来の活性化対策は、土地やビルを持つ商業者の主張が通り、駐車上やアーケードなどハードの整備が中心だった。消費者の意見は、あまり繁栄されなかった。自治体も庁舎や病院を郊外に新設するなど、政策が矛盾していた。これでは、中心市街地が賑わいを取り戻すのは難しい。高速道路が開通すれば、マイカ−やバスで県外に出かけられる。24時間営業のコンビニも増えた。インターネットの利用も盛んだ。「3法」の一つ、都市計画法で大型店の郊外出店を規制したが、それで消費者が中心市街地に戻ってくるような時代ではない。消費者が買い物に行くのは、駐車場があるからではなく、魅力的な商品を求めるからだ。ここの店が、何を売り物にして、どんな消費者に支持されたいのか、提供できるサービスの質をどう向上させるかなど意識して、「強い店」を作ることが、集客力を強化する大前提である。
'06.8.18.朝日新聞・日本総研上席研究員・金子和夫氏
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