散歩道<1194>
脱インフレ戦略は(2)・得意分野の充実で差別化 (1)〜(2)続く
・・・・・店頭から見た個人消費はどうですか。
「毎年100円異常下落することもあったお客1人当りの購入金額(客単価)が、06年2月期の決算で9年ぶりにプラスに転じた。日常のこまごましたモノにも(ようやくお金が回るようになったかな、と思う。」
・・・・・追い風ですか。
「景気が良くなり、スーパーが縮小していた日曜雑貨の扱いを再び増やし、ドラッグストアも扱う商品が似てきた。今後こうした他の小売業との競合が激しくなる」
・・・・・過当競争になってくると?
「当社の場合でも、これまで客単価の落ち込みを客数増加で補おうとするあまり、新規出店の速度を上げすぎた。自社の店舗同士が競合するなど不採算店が増えた」
・・・・・どう対応しますか?
「昨今と今年で約20店を閉鎖し、店舗整理に目処をつける。新規出店は今後2年間に東京、広島、名古屋、大阪など大都市に大型店を10店展開する。一方で、小型店を建材専門のショップに置き換える。いまの価格帯を維持しつつ、得意な日曜大工品を充実させ、たの小売業との差別化を進めたい。中国製品の直接仕入れの割合を現在の2倍の30%に高め、コストダウンを図る」
・・・・・ホームセンンター業界では9月、ホーマック(札幌市)、カーマ(刈谷市)、ダイキ(松山市)が経営統合し、売上高4千億円規模のトップ企業DCMJapanホールディングス」が誕生します。
「コスト削減やメーカーへの製品購買の発言力で、どの程度効果が出るか注目している。当社もかってケーヨ(千葉市)と資本面も視野に入れた提携を模索したが、出店地域のすみ分けができず頓挫した。ホームセンターは販促費や流通網の整理など単独での改善余地がある。再編はホームセンターだけでなく、小売業全体で捕らえる話題になるだろう」
'06.8.20.朝日新聞・コーナン商事 疋田耕造社長
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