散歩道<1171>

                  「好感」のありか・目に見える「親しさに」安心(1)               (1)〜(3)続く
                       他者への道開く?自己開示

みんなのミクシィ
 3月に300万を超えたと思ったら、7月には500万人を突破。2年前に始まった「ミクシィ」の会員数が急増している。ネットを通じて知り合い同士をつなぐソーシアル・ネットワーキングサービス(SNS)。.国内で200以上あるとされる新興サービスの中で最大手だ。「SNSは新しい形の社交クラブ。人間味の薄かったネットを温暖化した」。野村総合研究所上席研究員の山崎さんは、急拡大に、そんな例えを用いる。多くのネットサービスが匿名で参加できる中、ミクシィは入会時に知り合いからの紹介を必要とする。実名や経歴も推奨。顔の見えるつながりが、穏やかな人間関係を産む要因になっている。
  
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 かっては、企業が社交クラブの役目を果たしてきた。社員旅行に社宅や保養所。結婚相手も社内から。晩年まで、それでこと足りた。『90年代、福利厚生は縮小され、職場にリストラや競争原理が導入された。しかし、つながりたい願望は簡単にはなくならない。そんな願望を持った人がSNSを職場に取り込む企業も出始めた。NTT東日本グループは昨年10月、「知の流通」を目的に社内SNS「サテイ」を作った。社員の5%の約2500人が参加、7割は35才未満の若手だ。90年代半ばからネットやケータイで、現実の場所を超えてつながる手段は次々と生まれた。しかし、顔の見えないネットには、悪意がしばしば顕在する。とりわけ、独特の言い回しで、”議論”を積み重ねる巨大掲示板「2ちゃんねる」には殺伐としたイメージがつきまってきた。

'06.8.24.朝日新聞

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