散歩道<1163>
グーグル革命世界を覆う(3)・情報の集積、警戒の声も (1)〜(3)続く
「何でも検索してやろう」というグーグルのサービスはニュース、動画、地図などに広がってきた。しかも、ほとんどは無料。05年の売上高は61億j(約6900億円)だが、99%広告収入でまかなっているからだ。2種類のある広告の内、「アドワース」は利用者が検索で入力したキーワードに連動して出る文字広告。掲載順位を入札で決める。もうひとつが、サイトのテーマなどを自動分析して関連深い広告を貼り付ける「アドセンス」だ。検索内容から利用者の関心分野を割り出し、興味をそそる広告を狙い打ちです。高度な検索機能は、広告主が最も探したい、「隠れたお客」を見つける武器だ。システムの作りもユニークで無料の基本ソフト「リナックス」を使う1台10万円ほどの普通運オパソコンを数万台つないでいる。安上がりな上、一部が故障してもシステム全体が止まるのを防げる。
高まる依存度
「世界中の情報を体系化し、すぐ使えるようにする」という目標に突き進む「グーグルに、世の中のデータは全てグーグルのサーバーに蓄積される」「グーグルに依存しないとだれも仕事や生活が出来なくなる」との懸念も出始めた。例えばメールサービスの「Gmail」。新聞約6年分に相当する2ギガバイトという大量のデータをやり取りできるが、内容は自動解析され、利用者に広告が発信される。その過程に人間は全く介在しないが、「プライバシーの侵害」を警戒する人もいる。グーグルは04年8月に株式上場した。買収される可能性はゼロではない。今の経営陣に高い論理感があっても、蓄積が続く膨大な個人情報を将来、誰が支配するのか不透明な面がある。
'06.6.16.朝日新聞