散歩道<1158>
小泉時代とこれから(4)・外交・安保 (1)〜(5)続く
・・・・北朝鮮の核・ミサイルの危機も深刻です。7月のミサイル発射で、日本は国連安保理で最も強硬な姿勢をとり、非難決議採択に持ち込んだ。国内では「日本外交の勝利」とする見方があります。
「勝利とはいえない。日本が脅したから中国が決議に乗ってきたのではない。米国は中国を敵に回す気はなく、中国を載せるように動いた。もし中国が拒否権を使えば、北朝鮮問題は国連安保理で解決出来ないことになる。それよりは中国を引き込んだ方がいいという判断だ。日米で温度さがあり、強硬姿勢を取る日本が旨く利用されたと思う」
・・・・・小泉首相は02年の訪朝で「平城宣言」を結び、拉致被害者5人を連れ帰り、後で家族も救出しました。
「拉致被害者を連れ帰ったという点では正解だったといえる。ただ、国際拉致被害者関係の観点で言うとやや異なってくる。北朝鮮が拉致を認めたのは、これまでにない譲歩だ。その譲歩を核開発やミサイル技術の移転の政策を転換するところまで広げることができれば成功だが、それには失敗した。国内むけの評価で終わったと思う」
'06.8.19.朝日新聞・東京大学教授・藤原 帰一氏
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