散歩道<1156>

                        小泉時代とこれから(2)外交・安保         (1)〜(5)続く

・・・・・「世界の中の日米同盟」を掲げ、アフガン、イラク戦争に自衛隊を派遣した。
 
「日米同盟、日米安保に基づく問題は、中国、台湾、北朝鮮であって、その外での平和構築などは、どちらかといえば米国は手を出したくない領域だった。だが、9・11後に米国は地域介入に積極的になった。そこで日米同盟を支えるために、極東以外にどこまで関与するかという問題が出てきた。小泉首相 の解答は『やります』と非常に明確だった」。「日米同盟をつなぎとめるために米国の要請を受けた方がいい、湾岸戦争のときの海部首相の二の舞は出来ない、というならわかる。だが、小泉首相はそれ以上。どのような場面でも、日米が軍事的に緊密な連係すれば、それだけで日本の国益になると考えている。理解出来ない」

・・・・・・・米軍再編でも地域、グローバルでの共通の戦略目標を確認し、さまざまな協力を行うことで合意しました。
 
「米軍の兵力配備がもともとドイツ、韓国、日本に集中しすぎ、それを変えなければ冷戦後の安保環境に取り組めないという認識は、ブッシュ大統領の父親の時代からあった。米軍のアジア離れは変わらないのに、アジアの安全と直接かかわいのないところで米軍に協力しますという約束だけが残ってしまう。これは今後、日本として支えられない状態になるだろう」

'06.8.19.朝日新聞・東京大学教授・藤原 帰一氏

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