散歩道1143b          <6185>                    686から移動

            河合隼雄・ 「これからの日本」・再度この本を読んで・追加、補足します。(1)    (1)~(2)と続きます
                     
関連記事は<324>にあります(ここに・西洋東洋・日本、共通の項に纏めてあります)

C、この世界を自分から切り離して研究することを近代科学が行なってきたが、人間はこの世界を自分との関係において見ること、そして、それをある程度まとまったものとして自分の世界観、人生観としてもつことも必要である。「死について」研究するのではなく、「私の死」を意味あるものにしなくてはならない。自分にとっての世界を考える時、それを何らかの超越的存在との関係に於いて考えよとすると、それは宗教になる。

D、洋の個人主義の背景にはキリスト教があるんですね。個人がそれぞれ神とつながっているからこそ、西洋では個人主義で旨くやっていける。つまり神の許す範囲内で、個人は自己実現をめだして自由に生きている。 日本にもヨーロッパ風の個人主義が定着しつつありますがヨーロッパの個人主義というのはキリスト教とワンセットなんです。神とつながってこそ、初めて安心して個人主義で生きられる。ところが、日本人は個人主義だけをヨーロッパ輸入して、キリスト教に帰依した人はあまりいない。日本人の倫理観とは、自分と他人との関係の中に設定されているのですね、ある意味では臨機応変な倫理観です、
(世間の枠内ではそれにしばられるが、)世間の枠外ではある程度まで倫理にそむく、アメリカ人の倫理観はあくまで自分の内面にあるのです。2005年11月2日

散歩道<53>アメリカ18才以下の罰則、<262>離婚率、<324>面白い本・これからの日本、<346>五木寛之様(3)生きる言葉、<444>五木寛之様に聞く(1)~(2)
<481>河合長官に聞く