散歩道<1136>
ウエッブが変える・対論・ネット新時代何もたらす(5) (1)〜(6)続く
解説:広がる影響力評価は割れる
「ウエッブ2.0」 は第2世代という意味でもある。進化し続けるインターネットが新たな時代に突入したことになる。経済、社会にも大きな影響を及ぼし始めており、情報の概念を変えつつあるのも確かだ。明確な定義はないが、大きく分けて三つの特徴があげられる。まず、インターネット利用者が主役になったことだ。複雑なシステムを知らなくてもだれでも情報発信できる。第二は、企業の営利活動からネットが解き放たれ、ボランティアの手による活動が活発になったことだ。第三は、こうした参加型という要素に加え、膨大な情報を集め、新しい価値が生まれ始めたことである。「2.0
」は、それ2.0 以前のウエブの世界と大きく違う。これまでは、ウエブサイトを作るには専門的技術が必要で、システムや通信料金が高く、個人の自由な参加は困難だった。企業中心のサイトが中心で、広報宣伝的な情報が大半を占めた。企業間を横断する形で共同作業をしたり、新しいサービスを開発したりすることは難しかった。インターネットは69年から米国で実験が始まった。89年になってウエブが登場。画面をクリックするという簡単な行為でネットにつながる多くのコンピューター同士が情報交換できる画期的なものだった。90年代に入ると、軍や大学の研究以外にも商用利用が認められ、一般の人もネットを使うようになった。アル・ゴア米副大統領(当時)の「情報スーパーハイウエー構想」やウインドーズ95パソコンの普及が追い風になった。
'06,7.28.朝日新聞・対論・東京大学教授・西垣通・ミューズ・アソシエイツ社長梅田望夫氏
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