散歩道<1128>
新社会のデザイン・これからの社会保障は(5) (1)〜(6)続く
・・・・なぜ現金なのでしょう。
起業支援の融資制度や奨学金の充実も考えられます。「高齢者の年金も現金だ。年金を給付は年間約45兆円。若者年金は、月4万円支給したとすると8兆円ぐらいになる、あえて大胆な提起をするのは、本当に必要な人に必要な分を支給すべきだと考えるからだ。貯蓄や資産だけで生活できる人に月30万円を超える年金が支給され、それが孫に移っているのは健全ではない。世代ごとの現金給付のあり方を検討する一つの契機と考えて欲しい。
・・・・財政難です。財源は。
「まず、所得の高い高額者の年金を削る。次に相続税を強化する。それを再配分することで機会の平等を確保する。毎年の収入といったフローから、預金や土地などのストックに注目していく。これからはフローの伸びはほとんどなくなり。ストックの分配が相対的に重要になる。
・・・・大きな政府化小さな政府かの議論にも通じますね。
「日本はすでに十分小さな政府だ。戦後、国が生産部門に規制などで介入してきたという意味では大きな政府だが、社会保障の規模では非常に小さな政府だ」
・・・・最近は小さな政府の競い合いです。
「問題だと思うのが、自民党だけでなく、民主党も小さな政府を思考し、競いあって入ることだ。先進各国はどこも相対的に大きな政府か小さな政府かの対立を軸に政権交代が進んでいる。一方に新自由主義的な小さな政府があればそれに対してシステムが崩れてきている社会保障をしっかり補強していく大きな政府を掲げる政党があり、国民が選挙を通じてどちらかを選ぶのが望ましい姿だ」。
'06.7.21.朝日新聞・千葉大学法経学部教授・広井良典さん