散歩道<1125>
新社会のデザイン・これからの社会保障は(2) (1)〜(6)続く
・・・・どう強化するのがいいのいでしょう。
「医療福祉重点型」の社会保障が基本的な方向だろう。医療や福祉は市場経済に委ねると問題が多いので、できるだけ公的な保証を維持する必要がある。年金は、高所得の人が高い保険料を払った見返りに高い年金を受け取っていて、見方によっては格差が拡大する。所得再分配機能に重心を移すべきだ」
・・・・具体的には。
「全国民共通の基礎年金(満額つき6万6千円)を手厚くする。基礎年金は保険料を集めず、全部税でまかなう。年金の水準は難しいが、高齢者の消費実態調査だと、衣食住の多少の余暇費用などを入れた必要額は夫婦で月16万〜17万円、それが目安になる、サラリーマンの2階部分(報酬比例部分)は最終的に民営化して、基礎的な生活保障に集中し、かつ平等化していく」
・・・・医療については。
「自己負担分を減らす。医療費に占める患者の自己負担割合は主要先進国の中で日本は最も高い部類だ。医療は何時病気になって、どれだけ医療費がかかるかを予測するのは不可能で、個人差も大きい。基本的なニーズにかかわる分野で、公平、平等、が最も強く求められる領域・公的にしっかり保証すべきで。小泉政権の改革は反対の方向だ」
'06.7.21.朝日新聞・千葉大学法経学部教授・広井良典さん