散歩道<1118>
ゼロ金利解除(1)・正常化への第一歩だ (1)〜(3)続く
日本銀行が、ゼロ金利政策を打ち切り、利上げに踏み切った。この動きを先取りして、定期預金や住宅ローン、銀行の貸し出しなどの金利は上がり始めている。日本経済は、短期金利がほぼゼロという異常事態から抜け出し、正常化に向けて歩き出した。物価は上昇基調にあり、デフレに戻る危険は遠のいている。この時期にゼロ金利を解除するのは妥当だろう。ただ引き続き金利を上げられるかどうかは予断を許さない。米国経済の変調、国内の個人消費の息切れなどで、景気が減速していく可能性もある。内外の動きに目を凝らし、慎重な金融政策が求められる。
長かったトンネル
長い間低い利払いで済んできた企業にとって、負担は次第に重くなっていく。だがそれは、金利というものを通じて実力が反映される当り前の環境に戻るということでもある。それにしても長い道のりだった。90年代、地下や株価が急落してバブル経済が崩壊すると日本経済は暗いトンネルに入った。政府は公共事業などの景気対策を繰り返し、日銀は短期金利を下げ続けた。99年には金利水準がほぼゼロとなり、それよりは下げられない壁にぶち当たる。あまりにも大きかったバブルの崩壊、銀行が抱え込んだ巨額の不良債権と金融システムの不安、構造改革の立ち遅れ、民間企業の生産性の低迷・・・・景気は一自的に回復してもすぐに腰折れてしまう。物価は持続的に下がるデフレ状態になった。