散歩道<1115>
                          面白い話(126)面白い話・大集合(494・1888) いもずる式おあいそ

かたえくぼ:怒りの頭突き:気持ちはわかります・・・・・・高齢者          ジダン殿(ソラマメ)

                   薩摩閥にあらざれば人にあらず「いもずる式」

 1887昔から日本人が二人集まれば閥が出来るといわれるほど、日本人は群れを作るのが好きなようだ。派閥,、閨閥、財閥、学閥、郷土閥など、数え挙げていったらきりがない。中でも、明治維新後の政界を牛耳ったのが藩閥。一種の郷土閥の走りだが、中でも、お国柄か薩摩藩出身者の結束が固かった。後に大臣級になった者をざっとあげても、寺島宗徳
(てらしまむねのり)、森有礼(もりありのり)、松方正義(まつかたまさよし)、大山巌(おおやまいわお)らがいる。その頂点に立っていたのが西郷(さいごう)、大久保(おおくぼ)の両巨頭。まさに薩摩閥にあらざれば人にあらずの感があるが、彼等が出世できたのも両巨頭がいたればこそ。これを見た江戸っ子は、鹿児島名産さつまいもにひっかけて”いもずる”とからかった。

                        通ぶっていても、主客転倒「おあいそ」

1888 すし屋などで客が帰り際に「おあいそは?」などと入って勘定を要求してくる場面によくでくわす。本人は通ぶっているのかもしれないが、もとの意味からすると、ちょっと滑稽に見える。「愛想づかしをする」とは歌舞伎によく出る場面で、女が本心を隠して男と縁を切ることを言う。そこで、店などで店主側が、「愛想づかしなことでございますが」といって勘定書を出すようになった。それが女言葉の「おあいそ」となり、それだけで勘定を意味する言葉になったという説がある。そうだとすると、男の客が「おあいそ」というのは、本人の意図に反して主客・男女転倒の迷場面ということになりかねない。