散歩道<1093>

                         面白い話(124)面白い話・大集合(491・1883)ひやかし渡りに舟

かたえくぼ:こわい警察OB:昔・・・自動車学校   今・・・駐車監視員・・・・・・ドライバー(名物大包平)

                    職人のウインドウ・ショッピング「ひやかし」

 女性の特技の一つに、ウインドウ・ショッピングがある。カタカナで書くとしゃれて聞こえるが、何のことはない、「ひやかし」のことだ。となれば、これは必ずしも女性の専売特許とはいえなくなってくる。話はさかのぼって、花のお江戸は遊郭の吉原近くに、多くの鋤返し(すきかえし)紙職人が住んでいた。この鋤返し作業、煮た紙の種を水につけて冷えるまで、ちょっとした暇ができる。そこは、男っ気の強い職人達のこと、その合間に遊びに出かけるのが、吉原。さりとて金はない職人達、張り見世の遊女を素見す(ひやか)だけで、登楼しないでかえってきた。これが、職人たちのウインドウ・ショッピングだったというわけだ。樋口清之様

                       うますぎる話には裏がある「渡りに舟」

1883 『法華経』の一節に、「子の母を得たるごとく、渡りに舟を得たるごとし」と言う言葉がある。いずれも、困った時に、都合のよい、おあつらえ向きともいえる条件が与えられた場合を言ったもので、「渡りに舟」という言葉もここから出たらしい。しかし、「子の母」にせよ「渡りに舟」にせよ、「うまい話には必ず裏がある」という現代的な意味で、今日では少々複雑なイメージを持つ言葉になっているようだ現に、「子の母」の代役を母以上に務めようと、幼児から小、中、高校生まで熟教育は花盛りだが、困ったときの「渡りに舟」、いそいそと乗り込むまえにははたして泥船でないかどうか、一歩立ち止まる必要があるのではないか樋口清之様