散歩道<1080>

                        
世界の窓・閉塞感破る指導力が必要(3)                 (1)〜(3)続く 

 そんな折、韓日間では先週、排他的経済水域(EEZ)境界線画定交渉が6年ぶりに行なわれた。しかし、双方が領有権を主張する独島(日本名竹島)に絡んだ対立の溝は埋まらず、次回は9月にソウルで協議するという。もし、この協議が円熟に妥結されれば,、韓日間の摩擦は相当和らげられるものと思う。そのためには、両国は国連海洋法条約に基づいて、独島を「人間の居住又は独自の経済的生活を維持することの出来ない岩」とみなし、韓国の鬱陵島と日本の隠岐島を基点として中間線を画定する以外に方法はないと思う。日本側は独島を「岩」とみなすことについて、太平洋上の沖ノ島島などとの関係で難色を示すかも知れないが、「先進国日本」が海洋法の公明正大な解釈にやぶさかであってはならないと思う。中曽根元総理大臣は先に紹介した国際会議で、我々が東アジア共同体を作る理念で一致した以上、共同体構想に反しないよう各国が自制的行動をとることが望ましい、と講演した。韓中日がこの地域で平和を謳歌し共存共栄を図るには、この言葉に留意すべきである。リー・クアンユ−氏が訴えたように、「友好的競争関係」を維持していくことで偏狭なナショナリズムを克服すべきだ。3国の政治指導者達は、そうした方向へのビジョンとリーダーシップの発揮が大いに求められる。

'06.6.21.朝日新聞 韓国元外相 孔魯明(コンノミョン)

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