散歩道<1044>

                             三者三論・次世代と愛国心(1)           (1)〜(2)続く      

 今の日本の若者は「国をどう愛し、どう守るか」なんてことを、真面目に考えることはないだろう。だが、それも致し方ない。日本では60年以上にも渡って戦争もなけば、国際テロリストの標的にもなっていない。イラクに自衛隊を派遣しても、目の前で戦闘が行なわれているわけでもないから、しょせんひとごとだ。そうなった最大の原因は教育である。明治時代からあれほど諸外国と戦っておきながら、戦争、国防、そして国家の意味をきちんと教わってきていない。だから、考えようにも考えられないのだ。僕等の世代は、アメリカのマインドコントロールのもと、左翼教師から「戦前の日本はひどい国だった」と教えられ、自分達の歴史を糾弾する教育を受けててきた。例えば、竹島や尖閣列島の問題に関心を持つと、反社会的なレッテルを張られてしまう。だから、何も考えない方が上手くいく、「処世術」がすりこまれてきた。政府にすり寄り、大企業に入る「出世主義」のことである。

'06.5.19.朝日新聞 漫画家・江川 達也氏

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