散歩道<932>

                 大集合・(443)1778・(127)   耕論・最期は好きにさせてよ(1)・「おうち」で死ねる社会に

  
認知症になる人やひとり暮らしが増える時代に、国は医療費を抑えようと「在宅」での医療や介護を推進する。臨んだ最期、幸せな看取り。実現できるのか

 現場を歩いてきた経験から断言しますが、施設や病院に進んで入りたいお年寄りはいません。お年よりは住み慣れた「おうち」が好き。でもそれは「家族と一緒にいたい」という意味と同じではありません。自分以外に誰もいない「おうち」でもおうちが好き。目をつぶっていても、電灯スイツチの位置がわかるとか、住まいとは身体の延長のようなものです。
 施設を選ぶお年寄りは、子供に迷惑をかけたくないという理由から。親を施設に入れる子どもは自分の「安心のため」。親のしあわせの為ではありません。

<検>世相、<検>時代

'18.10.18.朝日新聞・社会学者・上野 千鶴子