散歩道<837>

                   面白い話・大集合(361)・1618 面白い話(94)打ち合わせ・引出物

1615かたえくぼ:株式市場に打撃:激震の特異日・・・・・・・・・・・・・・・・・117(鬼平)

1616  打楽器が互いに音あわせをする「打ち合わせ」
 もとは邦楽の世界で使われていた言葉が、今では日常用語として、頻繁に使われているものがかなりある。その一つが、ビジネスのきまり文句となった感のある「打ち合わせ」。この言葉、出所は邦楽の打ち物、つまり、太鼓、鐘など、打ち鳴らす楽器を互いに音合わせすることらしい。とすれば、口角アワを飛ばして甲論乙駁
(ばく)といった不協和音を奏する会議は、とても「打ち合わせ」とは言えない。もっとも、現代サラリーマン考現学の大家に言わせると、最近の会議は、意見を調整するどころか、慣れ合いの「打ち合わせ」の場と化してあまり実のないものになっているとか。樋口清之様

1617、仏様がつくった大地の果て「金輪際」(こんりんざい)
 仏教の世界観によると、世界は「三輪」によって虚空の中に支えられているという。三輪の一つが金輪(きんりん)で、金輪の下が水質の水輪(すいりん)、その下がガス状の風輪(ふうりん)となっている。この金輪と水輪とが接するところ、つまり大地の最低部のことを、「金輪際」という。まさに人間の住む地のぎりぎりの果てを言った言葉だ。ここから、ものごとの極限・究極を意味し、「断じて」「絶対に」という全部否定の意味を表わすようにもなった。
 だから、「金輪際」と言って誓ったら、仏様の名において、地の果てに立ったつもりで約束したことになる。最初から守れないとわかっている約束をするのに、「金輪際」などとは金輪際言わないことだ。
樋口清之さん

1618、 
来客に馬を贈った武士「引出物」
 
来客のもてなしかたには、時代、国、家庭によってさまざまあるが、昔の武家には、いかにも武士らしく、自分が大事にしている馬を贈るという豪快な慣わしがあった。馬は、当時の武士にとって欠かせぬ存在であったから、贈る側の敬意を伝えるのに、これに勝るおくりものはなかった。馬を庭さきに引き出し、客に「どうです。いい馬でしょう」とばかり、披露してから贈るのが礼儀だったという。その後、馬に弓矢、太刀、鎧などを添えて贈るようになり、時代とともに引出物の内容も変ってきた。現在では、結婚の披露宴などで、お盆、スプーンセットなどが引出物としてよく贈られるが、客に喜ばれる贈物をするのはむづかしいものだ。樋口清之様


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