散歩道<799>         796から
                               散歩道・面白い話・大集合(336)・1572

                  対談・倉田真由美様・野口美佳様(4)・どうする少子化   (1)~(4)へ続く 
            
常識が結婚・出産縛る、認め合うことこそ大事、いい男少ないのが一因、自由な選択許す社会に

・・・・ほしい子供の数と、実際に産む数にギャップがありますか。
倉田:
「この人の子を産みたい」と思う子を産んでおかないと。色々な条件を考えているうちにチャンスを逃してしまう。子供を持つことは大変であると同時に、とても贅沢なことにもなっている。
・・・・どうしたら働く女性が子育てする条件が改善されるでしょうか。
野口:やはり手伝ってくれる人の数が重要でしょう。出張しなくてはいけないときに「5日間、子供を預かってくれる」場所があるかどうか、女性が働くには、こういう周囲の協力が欠かせません、要は、子育てのコストをどうするかの問題です。
倉田:
子育てが大変だといって優遇的な処置を求めると、生まない女性への差別を招くことにもなりかねない、そこが難しいです。少子化で女性に「子供を生め」とい社会的な圧力が強まってくる事も心配です。
倉田:それぞれの自由を大事にすべきです。出産を強いるような話には賛同できません。社会的な傾向として少子化を語ることは意味があるし、男の人は全体を語るのが好きだけど、女の人がミクロの問題の現実を考えている時に男の人がマクロで解決しようとしているスレ違いがあると思います。
・・・・政府は児童手当てを増やすとか、夫の育児取得促進を会社に求めて対策を進めています。
倉田:手当てが多少増えたからといって「それなら産もう」と考えるでしょうか。出世を願う男達が作る組織の中で、男の育休が増えるとは思えない、手当てにしても、女性が自分で働いて得ていた程度の額まで増えない限り、動機付けにはなりにくい。
倉田:
そだてやすい環境を整えることが大事です。その場合、「個人の自由な選択」を認めていく社会的風潮を育てることの方が大事だと思います。まずは、「収入がある男と結婚して生む」という前提を見直して、それ以外のあり方を広く認めていかないと。
・・・・そんな意識の変革は起きるでしょうか。
野口:子供を預けるにしても、相手の子育ての考え方を受け入れないと預けられません。譲り合いの知恵もないと立ち行かない。許しあう精神で社会を作るところまで一人ひとりが成長できるかどうかが課題でしょうね
・・・・最後に男性の存在意義は。
野口:彼は育児が出来てカッコウいい」といった新しい価値観が育ってくると、状況が変わる気がします。
倉田:
「オレ料理が出来てカッコウいいでしょう」という意識が生まれてきたことには可能性を感じます。

'06.1.7.朝日新聞、通販会社社長野口美佳様漫画家・倉田真由美様

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備考:この問題は、女性の立場からの主張がどうしても必要と考えたから記述しました