散歩道<758>
散歩道・面白い話・大集合(299)・1508
「日中韓文化交流フオーラム」結成・政治の壁越える出発点に
寒波で身を硬くしたような日中韓の政治外交関係を、文化の面の交流からほぐせないか。そうした模索が続く中、3ヵ国の文化界リーダ-がソウルに集い、率直な対話をかわす場として「日中韓文化交流フオーラム」を立ち上げた。日本代表で中心的役割を担った画家の平山様に結成のいきさつや狙いを聞いた。
1505・・・フオーラムの基礎となる考えは:「東アジアの歴史を考えれば日本や朝鮮半島の文化は、仏教など中国から先進的文化を根分けしてもらい形成された。この共有文化の上に独自の文化を育んできた。この文化的DNAの共通性、そして独自性を尊重することを基盤にする。その上で民間主導の文化交流を積極的に展開し、『東北アジア文化』の創造的発展を図りたい、「とりわけ各国ともナショナリズムが台頭し外交が世論の人質となったような現状では、文化チャンネルの対話が必要だ。過去にも政治関係がきしんだと時に文化が修復した例は少なくない。それが参加者の共通認識だった」
1506・・・平山様は日韓文化交流会議の日本側座長で、日中友好協会会長でもある。「中韓両国の識者に現状をなんとかしなくてはという切実な思いがある。双方から要請されて日中、日韓に加えて中韓を結び、三角形の対話の場をつくった」。「政治対話を阻む(はばむ)主要な壁は歴史問題だが、日本にする見方では中韓の識者に共通点もあれば相違点もある。そこに3カ国で率直に意見をぶつけ合う意味があるように思った。ただ日本が過去に犯した過ちについては、自ら総括する責任がある。それが文化交流の出発点になる」
1507・・・具体的な交流とは:「08年北京五輪を控えており3ヵ国間の芸術、文化交流には絶好の機会だ。大学間交流や文化財保存や修復の人づくりと技術交流と、アイデアは色々あるが、世論に働きかける力のある次世代の人のネットワークつくりも大事だと認識している」。
1508・・・北朝鮮との交流は視野に入れているか。:「私は親善大使の立場で北に高句麗古墳群の世界遺産登録を提案し、それが昨年実現した。貴重な壁画の保存など中韓の関係者も協力に前向きで、ぜひフオーラムで各国政府にも呼びかけ、取り組みたい」2005年12月25日
'05.12.22.朝日新聞日本代表・平山郁夫氏に聞く
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