散歩道<755>             755から移動
                         散歩道・面白い話・大集合(296)・1500
                         面白い話(84)・口説き馴染み・イエローペーパ                       

1498、
昔は、女性の専売特許だった「口説き」くどき
 歌舞伎や浄瑠璃に、今でいう社会劇の様相をそなえた世話物がある。その道の通に言わせると、この世話物、江戸市井の風俗、庶民の生活を写実的に描いている点で、現代人にとって、へたな歴史の本よりよほど教えられるところが多いという。例えば、世話物芝居にも一、二回は登場するのが「口説き」の場面。今では男の特許となった感があるこの文句は、たいてい芝居のクライマックスに挿入されていて、女が恋した男の心変わりを恨んで、綿々とかき口説き、泣いて相手に訴えるものと相場が決っていた。数百年後、現代社会が歌舞伎に取り入られる時代が来たら、自分から男を口説く、積極的な女性が、登場することだろう。樋口清之様

1499三度目にしていよいよ!「馴染み」(なじみ)
 
昔の遊郭(ゆうかく)はけっこうルールにきびしく、「馴染み」にならなければ、目ざす遊女と枕を交わすことが出来ないところもあったという。初めての客は「初会」、二度目は「裏を返す」といい、同じ遊女のところへ三度続けて通って「馴染み」と呼ばれ、初めて目的を遂げることを許された。
 まさに三度目の正直というわけだが、馴染みさんに昇格すると、遊女は名まえもちゃんとよんでくれるし、朝は大門
(おおもん)まで見送りしてくれるなど、待遇もまるで違ったそうだ。これに気をよくした遊蕩息子が、遊女に入れあげて家業を傾けるといった悲喜劇もあちこちで演じられ、「女郎の涙で、倉の屋根が漏り」などという江戸川柳が詠まれたりもした。樋口清之様

1500新聞合戦の末に生まれた「イエローペーパー」
 1894年「ニューヨークワールド」という新聞に連載されていた、黄色い服を着た少年が主人公の漫画「イエロキッド」が、ライバル紙の「サンデージャーナル」という新聞に作者ごと引き抜かれそのまま掲載されるという事件が起こった。人気漫画を取られたワールド紙、諦めるどころか、新作者を登用して同名の漫画を継続連載、両紙はまさに火花を散らす戦いを演じた。この両紙を「イエローペーパー」と批判したところから、センセーショナルな記事を売り物にする新聞を、イエローペーパーと称するようになった。新聞合戦の末に生まれた黄色くない新聞がイエローペーパーの元祖というわけだ。樋口清之氏

備考:散歩道<449>~散歩道<755>で1500になりました。