散歩道<696>

                     散歩道・面白い話大集合(247)・1311・  日銀の超金融緩和      自分流にまとめた
                                        成長の「その次」の価値観

1310 日銀のゼロ金利政策は20年以上続いているが、その間量的緩和政策もあって明らかにお金は市場に流れているが、その半分は現金や預金になっている。しかし、人々はそれを将来に向かって貯蓄してしまう。しかも、人口減少、高齢化社会でどれだけ金融緩和を行ってもお金は企業の投資に向かわない。結果として、一部は国債に向かい、一部は投機的に使われえるだろう。将来の市場の拡張は期待できない。実際これ程の財政赤字なのに国際価格は維持されていり、株式市場はバブル的様相を呈している。

1311 今日はものがあふれ我々は物質的に豊かになり、経済は成熟した。今日我々は市場や金銭の尺度で測れないものを求めている。それは、生活の質の向上、長期的に安定した仕事の場所、文化的生活、教育、医療、介護、それに人々の間で信頼できる関係である。それを可能にする社交の場である。家族や友人と過ごす時間や場所。これ等は、基本的に公共的なものであり、社会的なものである。ロボット、やAIもドローンも本来は教育や、医療や介護や、地域の活生化などといった公共的な場所で大きな効果を期待されるものであろう。
アベノミクスの第一の矢は、お金を刷れば、将来インフレ期待が生まれ、消費が増え、それが企業の投資を刺激して経済成長に綱がうという想定にたっている。しかし、これほどものが豊かになった社会では、金融緩和によって消費を喚起するのはむずかしい。人々が求めているのは、公共的で社会的な次元での豊かさである。
<検>政治

'18.3.2.朝日新聞・異論のススメ・佐伯啓思氏

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