散歩道6851 <1151b>
日曜に想う 本当は人で不足と言うよりも(4)
わかっていながら少子高齢化という難題を、別の問題に矮小化する・・・
自衛隊の募集問題は一例にすぎない。
人口動態危機ではつねにこの手の政治的な言説が目立つ。不足しているのは国民なのに、それを人材と言い換えるのは、身もふたもない現実から目をそむけるようとする姿勢の表れではないか。
外国人をどんな場合に国民にするかどうかは簡単には決められない。だが少なくとも、日本が求めるべきはただの労働力ではない。外国人を「生活者」とみなすべきだというのは、人道上の理由だけではなく、日本社会が「生活者」を必要としているからではないのか。
明解な解決策が見つからない問題を、わかりやすい答えを示せそうな問題にすりかえる。日本人の人口動態危機はそんなやりかたではとてもきり抜けられない。
<検>世相、<検>政治、
'19.2.24.朝日新聞・編集委員・大野 博人氏