散歩道<6827>
日曜に想う・「上からの弾圧」よりこわいのは(2)
もう一つ、押収して水平になった横須賀海兵団時代の句も忘れ難い。
<夏の海水兵ひとり紛失す>
海に落ちるかして水平が行く方不明になったのだろう。それを「紛失」と表すことで、人がモノのように扱われる非情さを万の言葉にも増して暗示する。
去年の秋以降は、国会の審議にこの一句を思い出すことが多かった。
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外国人労働者の受け入れを拡大する出入国管理法の改正は、粗雑と拙速を極める審議に終始した。新たな方には、自分がそうしろと言われたら耐えられないようなことを、他人(外国人)には求める冷やかさが垣間見えている。
たとえば「特定技能一号」という残留資格が出来た。これによって、5年の技能実習を終えたてさらに5年、最長で計10年日本で働くことができる。しかしその間、家族の帯同は禁じられる。あまりに酷な扱いではないだろうか。<検>戦争
'2019.1.6.朝日新聞・編集委員・福島 伸二氏
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