散歩道<6784>
                    インタビユー 米中間選挙2018  ポピュリズムの台頭(2)      

ドイツで難民排斥を掲げる政党が勢力を伸ばし、ブラジでは軍事政権を賛美する人物が大統領選を制した6日に中間選挙があった米国ではトランプ大統領がメディアを執拗に攻撃した。民主的な選挙がポピリズム(大衆迎合政治)と言う怪物を生み、民主主義を窒息させる。世界中に蔓延する現象をどう読み解けばいいのか。

民主主義に不信感 自らが決める原則 そこなわれている

 「そうです。たとえば米国では1930年代生まれの7割が『民主主義の社会で暮すことが重要』と答えていますが、80年代生まれは3割。『(議会や選挙を軽視する)強権指導者でも構わない』と答えた18~24歳は95年の調査では34%でしたが、2011年には44%に増えました。軍事政権を許容する米国人は95年に16人に1人でしたが、11年は6人に1入。数は少ないですが、伸びは大きい。同じ傾向は英国やオランダ、スウェーデンなどでも見られ、その後も加速しています」
・・・今の民主主義のどこに問題があるのでしょうか。
 「その前に『リベラルな民主主義』と言うものを整理しておきましょう。まずはリベラリズム(自由主義)。本来、個人が自由、自律的に決めることが出来る権利のことです。何を話すか、どの宗教を信じるかなど市民一人ひとりが自由に選択できる。そこには少数者の権利も含まれます。例え大統領でも『あいつの主張は気にくわないから牢屋に入れろ』とはいえません。もう一つデモクラシー(民主主義)。『自分たちのことは自分たちで決める』という共同による自己統治の原則です。絶体君主や独裁者、宗教指導者に『こうせよ』と指示されないという事です」 
 「私が懸念するのは、近年、この二つの原則が分離してきていることです。通りいっぺんの自由は保障されているものの、『自分たちtが決める』と言う原則が損なわれています。私は『非民主的なリベラリズム』と呼んでいます」
<検>政治  

'18.11.7.朝日新聞・米政治学者 ヤシャ・モンクさん