散歩道<6650>

                        永森重信さんのメディア私論(2)
                  大学改革・ブランド主義・偏差値教育 破る議論を

・・・・・

 社内にはどの大学を出た社員がどんな仕事をし、どう昇進しているかを追跡したデーターベースがある。一流大学の卒業生がいい仕事をしているかと言えばそうでもないし、同期入社のトップを走っていることもある。弊社はモーターの総合メーカーだが、新製品開発部問にも二流、三流の卒業生がおおい。彼らの方が仕事が出来るからだ。結論は、出た大学と偏差値は仕事のできとは全く関係もない。仮に一流大学の卒業生は仕事ができて、三流大學の卒業生は駄目だったら、大学にこれほど興味を持たなかっただろう。
 なぜ、こういうことになるのか。原因は、ブランド主義と偏差値教育だ。多くの受験生は将来何がやりたいということをあまり考えずに、名前がと通った大学、ブランド力のある大学に入ろうとする、ろくに遊びもせずに熟へ行き、家庭教師を付けてもらって入試に受かるための勉強ばかりしている進路指導では、「君の成績ではもっと下のランクに」と大学だけではなく、学部や学科まで偏差値で区切られる。「人生100年」になろうとする時に、前途ある若者をたった18年生きた段階で区別してしまう。

一番夢を持たないといけない時期に、夢を持たせないようなことをしているのだ。私は若者の夢の芽を摘むブランド主義と偏差値を打破したい。<検>教育、<検>名前、

 
18.9.19. 朝日新聞・日本電産会長・永守重信氏