散歩道<6606>
インタビユー・2030年未来予想図(4)
20世紀以降、米英、米ソ、米中と2大国が世界情勢を左右してきた。1方で、市場のグローバル化に伴い、国家の力は弱くなっている。保護主義が台頭し、北朝鮮の非核化が焦点となる中、日本や欧州は両大国とどうかかわるべきか。数々の予言を的中させて北ジャック・アタリさんに、2030年の未来予想図を聞いた。
破局回避のため独創性ある人々日欧で力合わせ
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・・・・ 6月の米朝首脳会議は、緊張緩和に役立ったのでは。
「現時点では、何らかの成果をもたらしたとは言えません。もっとも重要なのは非核化の実現ですが、現在、その兆候は希薄です。このままだと米国は成果を求め、強硬手段に訴える危険性がある。10~11月ごろに、北朝鮮の核廃絶の意思が本物か否かが見えて来るでしょう。この時期が東アジアにとって非常に重要な局面になると考えています」
「米国の政策のまずい点は、間違った認識の上に成り立つていることです。たとえば、旧ソ連の崩壊は、米国が考えている『経済制裁の成果』ではなく、グルバチョフが民主化を望んだからなのです。もし彼が民主化をきらっれいたら、ソ連と言う国は今も存在しているはずです。ベネズエラやキューバや北朝鮮も同じです。経済制裁は一層、非効率的な手段になりました。当時ソ連を支援した国は皆無でしたが、今は北朝鮮を中国が支えるでしょう。米国が北朝鮮やイランへの経済制裁が不首尾だったと判断しうると、年末ごろ、強硬手段に訴える可能性があります。
・・・・日本の役割は
「朝鮮半島の非核化に向け世界にキャンペーンを張るべきです。北朝鮮の核保有を許したら、イランや他の国の核保有をとめられるでしょうか。日本は世界で唯一、核兵器の参加を体験した大義名分を持ちます。米国との協調も重要ですが、もっと巾広い回路を駆使し、持てるすべての外交力で、半島の非核化を目指すべきです」
<検>社説、<検>政治、<検>外国、
'18.8.25.朝日新聞 経済学者・思想家・ジャック・アタリさん
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