散歩道<6538>
耕論・いまって「昭和93年」?(1)・立場を守るのは時代遅れ
上の命令に絶対服従、パワハラ、セクハラ・・・。平成が終ろうとするいま、「これって昭和のにおい?」と感じることが相次いでいる。平成30年の私たち、実はまだ「昭和93年」にいるの?
前財務事務次官のような、女性にセクハラする「昭和のオヤジ」が、なぜいなくならないのか。それは彼らがそれ以外の意思疎通の方法を知らないからです。ずっと怒られないできたから、なぜ今怒られるのかわからない。
彼らの行動は、昭和の価値観を引きずっているように見えます。そうした行動が、特に戦後の昭和に顕著だった、日本人の「立場主義」に根ざしているからです。
立場に付随する役を果たす為に全力を尽くす。逆に、立場を守るためなら、何をしてもいい・・・これが立場主義です。
森友問題の財務省文書改ざん事件などは、「立場をまもるために、何をしてもいい」の最悪の事例です。
立場主義は。家制度を解体し、徴兵制を支える考え方でした。戦後、徴兵制がなくなっても、この立場主義は高度経済成長で大きな成果を上げます。工場労働者は役を果たすために働きました。その成功体験の記憶が、今も続いているんです。<検>女性、<検>世相、
'18.7.25.朝日新聞・ 東京大学教授・安富 歩さん
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