散歩道<6522>
日曜に想う(1)・町おこし モデルを捨てる勇気
福井県鯖江市を再訪問したのは、2年般前にコラムで書いた地域活性化プランコンテストに異変を嗅ぎつけたからだ。
眼鏡と言うキラーコンテンツはあるものの、鯖江は確かに遠い、陸路で東京から米原、金沢回りともに3時間半かかる。大学もない。だが短所を逆手にとり、交通が不便なら市を上げてITを推進し海外とも直接つなげがればいい。大学を誘致するより、全国の大学生を集めて鯖江の活性化策に提言をしてもらおう。その逆転の発想が面白くて頼もしい、「市長やりませんか?」と題されたコンテストの結果が届くのが楽しみだった。
ところがこの6月、ふと発起人であるNPOの法人エル・コミュニティの竹部美樹さんのブログをのぞいて驚いた。11年目の今年6月のコンテストから「課題解決型」はやめるという。初めて鯖江の中高校生の参加を募るのはいいとして、「デザインシンキング」といかいう聞き慣れない手法を導入するらしい。コンテスト期間中は「IT禁止」にします、と返事が来た。
一体何があったのか。以下は鯖江で竹部さんから聞き出した話である。<検>地域、<検>政治、<検>氏名、
'18.7.15.朝日新聞 編集委員・曽我 豪氏
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