散歩道<6496>
耕論・道徳どう教えれば(1)・問を立て答え探す場に
道徳とは、一般的には「良い行い」「良い考え」のこととされています。ただ何を良いとするかは、時代や文化によって違います。
人や家族、宗教により異なるのが道徳、すなわち「モラル」です。公教育で、特定の共同体の慣習的な考え方であるモラルを教えるのは、ナンセンスです。絶対に正しい道徳はなく、お互いに自分のモラルを主張すると、ぶつかりあうだけだからです。公教育で大切なことは、すべての子供たちが自由に、生きたいように生きられる力を育むことです。その為には、互いの自由もまた認めあう必要がある。哲学ではこれを「自由の相互承認」と言います。どのようなモラルを持っていても、それが他人の自由を侵害していない限りは認めあう。この「ルール感覚」こそ学校で育むべきです。 <検>教育、<検>教養、
熊本大教育学部准教授・苫野(とまの)一徳氏