散歩道<6103>

                                 日曜日に想う・憲政の神様から71年後の国会へ(4)


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 当時の朝日新聞は表裏2ページの一枚紙でしかない。だからよほど感じ入るものがあったのだ。朝刊でわが先達は、表面の議会記者席というコラムで「傾聴させた苦言 大臣席をも槍玉
(やりだま)」と見出しを立て、裏面でも演説写真を付け翁の言動と心境を詳述した。「やあ芦田君、憲法をありがとう」と芦田均憲法改正案委員長に声をかけ。古いボストンの革カバンをひっさげ壇上へ。「声が多少かすれているだけで青年のように若い30分間の演説の様子がまざまざと浮かぶ。白眉は、末尾にある側近者の証言だろう。政治家と記者双方の歴史への想いが重なりにじむ。
 「先生は実はきょうはこんな苦言や悪口をいえばやじり倒されるに違いない、やじり倒されても速記録にとどめてさえ置けば後世の国民がいつか分かってくれる時があるという悲壮な気持ちで登院されたのです」
  <検>政治、<検>

'17.11.26。朝日新聞・編集員・曽我 豪氏