散歩道<6088>
美術展・末法
入館したときから、館内は薄暗く、未知の世界を予想するような雰囲気だ。仏像が1体1体間隔を取って展示されている、見学者は書かれている文字を熱心に読んでいる。
その間に絵画が飾られているが、円山応挙の絵は幻想的で不気味な絵であるが、長谷川等伯や与謝蕪村の絵は宗教的な意味を持っているとは考え難い。
どの像からも全体には消えかかった色が部分的に残されているが奈良、平安、鎌倉時代、室町、江戸時代の色を今見る事ができるのはすごいと思う、叉、展示されている各種の経筒(きょうずつ)は、仏法の衰えによって(仏教の頽廃や秩序の崩壊、疫病、天変地異の状況から守護してくれる教えを)経典が失われることを防ぐ為、土中に埋めたと考えられる。
その青銅の年月の経過を地中で変色している様子は時間の経過を感じさせるに十分な説得力がある。同じ形をしたものが全国各地で見つかっているのは末法思想が広がっていたことになる。
台座や、背景には花や、動物、飾りや、金具、用具、絨毯、布等、当時を知る手掛かりにもなる。法華種字曼荼羅図(ほっけしゅじまんだらず)のように背景に文字をちりばめたものは現代でも通じる感覚の新しさを感じる。今に伝わる漆は根来四脚入角盤(平安時代に作成)は最近作られたように見える。平安時代から日本の美術品を保存したり、美しくする為、使われていたということは日本文化の奥深さに触れた感じですごいことだと感心する。
ビデオ室には、三十三間堂の千本千手観音立像の動画が見る人にどんどん迫ってくるようで迫力があった。 <検>美術展、<検>宗教、 '17.12. 細見美術館
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