散歩道<6077>                    667から移動

                  時流自論ワークライフバランス実現(1)池田守男氏    このテーマを(1)~(3)まで続けます

 現代の都会はまるで不夜城のようだ。街角には年中無給や24時間営業の店が軒を連ね、欲しいものはいつでもどこでも手に入る。私達の生活は格段に便利になった。反面、あたかも自然の摂理に反するような便利さの陰で、どれだけの無駄や犠牲が払われているのだろうか、そこに思いをはせると、複雑な心境になる。わが国の社会をこれほどまでに便利で住みやすくしたのは、経済の成長や科学技術の進歩である。そしてこれらを支えてきたのは、日本人のたぐいまれな勤勉さである。ただ、その一方で、ひたすら滅私奉公する仕事人間を生み、結果として家庭や地域社会といった最も大切な共同体をおろそかにすることになってしまった。そのように築き上げてきた現代社会は今、企業間の過激な競争と果てしない消耗線の上に成り立っている。自省をこめて言うならば、利便性や人々の物欲に答えようとするあまり、売れ残り、食べ残し、エネルギーの浪費といった膨大な無駄や廃棄物を生み、環境を破壊し、昼夜の別も休日もなく、自然のリズムから程遠い生活を人間に強いている。勤労観の基本には他者や社会のお役にたちたいという奉仕の精神が必要だ。人は経済的欲求を満たすためにのみ働くのではない。仕事を通じて他者や社会との関係が深まり、そこに喜びや生きがいがあるから働くのである。2005年10月15日

'05.10.10.朝日新聞、東京商工会議所副会頭

関連記事:散歩道 <131,>企業倫理、<184>格調高い興味ある言葉、<200>素晴らしい企業広告、<219>物作り揺らぐ足元、<226>いい企業広告、<313>商業・厳しさ距離規制必要では、<521>池田守男様・三方よしの精神発信を(1)~(3
)

備考:'08.7.25.NHK・ニュース、”ワークライフバランス”という言葉、調査した結果、言葉を知っているとした人・約26%、意味も知っている人16%に過ぎなかったそうです。